『ああああっ!!!』


苦痛の叫び声が辺りに響き、僕は腫れた目で必死にティアを見詰めた。


舞い散る無数の羽。


血の匂い。


倒れるティア。


スローモーションのようだ。


誰もが呆然としている。


『なんで...ティアっ! 』


ふらつく足で必死に駆け寄ると落ちた翼と背中から大量に出血しているティアが微かに笑った。


『蓮...ティアのせいでごめんね? 迷惑ばっかり...。』


『馬鹿っ! 迷惑なんて掛けてない。好きなんだ! やっと分かった...ティアが勝手に来たんじゃない。僕がティアを呼んだんだ。』