僕の彼女は天使様

『うわあぁあ! 凄いや! 』

興奮気味の明様の声が夜の街に響き渡ります。


『死ななくて良かったでしょう? 』


『うん! 』


『きっとこれからも辛い事があるでしょう、しかし同じ位良いことも沢山ありますよ』


『…うん、きっとそうだね…そう思いたい』


毛皮を持つ手に力が篭り私は大きく頷いたのでございます。


☆ ☆ ☆


『…本当にありがとう、きちんと話…してみる』


明様の家の前、黒猫に戻った私達は前足で握手して別れました。


『さて…』


植え込みの陰に腰を落ち着け目を閉じ耳を澄ませます。


はっきりとは聞こえませんが女性の泣き声と男性の狼狽えた声、落ち着いて話す声はきっと明様でしょう。