【作品】

「みんなで幸せになると良いよ。」より。



ヒデラシコウさんの素晴らしいところは

1.捻った表現法

2.練られた構成

3.台詞の自然さ

4.心を動かす展開



1.恋愛小説であって恋愛小説でない。
稚拙な文ですべて説明してしまう
そんな物語が多いなか
想像させる余白があり
自分次第で情景は
無限に広がります。



2.構成は練りまくりです。
ドキドキしてください(笑)
はじめて読んだときは
ところどころに散りばめられた
ヒントに気付けません。
なので、
何度も読んでしまいます。
前半は静かに進みます。
ある一言から物語りは急展開を迎えます。
後半はドキドキと「やられた感」だらけです!
主人公とともに「気付けなかった…」と
悔やんでください。

3.台詞はゆるい関西弁と標準語なので心地よく読めます。
多分、筆者の日常の会話のように描かれているので
会話のテンポが感じられます。

4.泣かされます。
それだけではなく
怒り、喜びなど様々。
私個人は
砂浜のシーンから
動悸しました。


この作品は一読されることをお薦めします。
ページ数の割りにすぐ読めます。

最後の一言は深くて心に残ります。