「景子ぉ……もうやめようよ」



「そうだね……」



2人して息を切らせながら、大人しく昇降口に入った。



「朝から走り回ったの、小学校以来じゃない?」



苦笑いする響子に、私も薄く微笑んだ



「そうだよね……あの時は、雪が積もって……あれ……」



視界がどんどん暗くなっていく



「景子?」



響子の声が聞こえた時、足の力が抜けた



「景子!?……景子!!!」



その後は、ドンという鈍い痛みを感じ、意識を手放した。