もしかしたら春樹がいるかもしれない。



なんてちょっとした期待をするのは当たり前?



ま、そういうのはおいといて…。



それにしてもこのマンションは広い気がする。



前のアパートと比べるからそう思うんだろう。



私は部屋を出てずっと右へと進んでいた。



ピンポーン♪



インターホンを押す。



祐介いるかな?



ガチャ



「…美優?」



「やっほ」



外は少し暗いけど今は丁度昼。



祐介を見てみると少し寝起きっぽい。



「もしかして今、起きた?」



「…おう」



眠そう…。



「どした…?」



「いや、みんなに会いたいなぁって思ったんだけど、祐介と春樹の部屋くらいしか知らないから…」



「…まぁ、中入れ」



私は初めて春樹以外の部屋に入った。