ちゃんと分かってよ…。





「何?」

「…なんでも無い……///」

「また変な妄想してたんだろ」

「違うもん」



恭介は、好きな女が近くにいて、赤くならないの?

あたしは……なる。


恭介はあたしの髪を乾かしてくれている。

見上げると……

綺麗な顔したあたしの好きな人。

中学生の時、バレーをしていて恭介は背が高い。
でもバレー部では中。
艶のある黒の前髪は目にかかるかかからないか微妙な所まで。
それが本当似合うんだ。

時々乾いたかな?と言いながら恭介の大きな掌であたしの髪を触る。
そのたび、あたしはドキドキする。
心臓は痛い。
助けて?