「わかった!やっぱ夏生天才だあ。お礼に何か奢るよ。バイト代入ったし。」 フフフと機嫌良さそうに笑う菜瑠。 ちょっと数学教えてやっただけなのに単純。 そう思う反面、やっぱり嬉しがる俺もいる。 「じゃあ、帰りどっか寄ろうぜ。」 「うん、行こう!」 というわけで、ちゃっかりデートの約束。 必死にニヤけそうになるのをこらえる。