赤い糸


部屋から出て、1階に行く。


「どこに行くの?」


「…っ、散歩してくる」


「散歩?逃げる気?」


「…逃げないよ」


「そぉ?…まぁ、逃げられないしね。逃がさないよ」


ニタァと笑う悪魔。


真琴ちゃんじゃないみたいだ。


…真琴ちゃんは、可愛くて素直な子で


こんな笑い方、しない。


数日ぶりに靴を履いて、玄関の扉を開く。


目の前に広がる崖。


登っていけそうなくぼみがある。