「じゃあ、またね」




そう言ってバスを降りる




学校までの道をあの人を思いながら歩いた




『また話そうよ。嫌じゃなかったらだけど…』



彼が言ってくれた言葉 




すごくうれしかった




「おはよー」



挨拶をしながら教室に入る



「おはよう」




「なんで紫音がいるの?」


なぜかクラスが違うのにいる紫音が言う



「慎悟が宿題忘れたって言うから」




「自分でやんなよ」



ノートを写す慎悟に言う



「うるせー今話し掛けんな」



あたしは呆れて教室から出ていく




気付けば屋上に来ていた





「んー、気持ちいいー」



グッーと伸びて、空を見た




ブーッブーッブーッ 




携帯のバイブが鳴る



「あっメール」




『オヤジから荷物届いた』


姉さんからだった 




『なんで、今家にいるの?』




送信っと



すぐに返信がきた



『関係ないじゃん
つーかこれから行くんだし』



時計を見ると8:30




姉さん絶対遅刻だ



ヤバッもうすぐSHR始まる



ダッシュで階段を降りる



途中で美央さんにあった



「おーさち、おはよう」




「おはようございます。美央さん」




「どうした?急いで」




「あっ、いやっ今屋上にいて、気付けば8時半だったから」



「ふぅん、そっか」




そう言って教室に入っていった