バスを降りて、別のドキドキを引きずりながらゆきと学校に向かう




ゆきとは教室の前で別れ、



あたしは教室に入った




「おはよう」




友達に挨拶をする




「珍しいじゃん、ゆきが一緒なんて」



教室まで一緒だったのを見てたのか、幼なじみの慎悟が話しかけてきた 




あたしはカバンを置きながら 



「珍しく早く起きれたんだって。だから一緒だったの」




「確かにそれはダブルで珍しいじゃん」


あはは、と笑いながら慎悟が言う 



カバンから教科書などを取出しながら 
あの人のことやゆきのことを考えた 




「気付かれたかな?どうしよう…」



そんなことを悶々と考えていてた



「うん。ゆきに全部話そう」



SHR中ずっとそのことを考え…



ゆきに話すことを決めた










昼休み 



メールでゆきを屋上に呼び出した 




「何?どうかした?」



屋上に上がり、あたしを見つけると聞いてきた 




風になびく髪を抑えながら


「ごめんね。いきなり呼び出して…」



「ううん、別に良かったけど」



「ゆきに言わなきゃいけないことがあるの…」




あたしはゆっくりと、好きな人ができたこと、 


バスで見るあの人のこと、

いままで隠してたこと、 

全てを話した…