こっちを向いた彼の瞳は、赤く赤く染まってた。

きらきら

きらきら

きれいな涙。

きっと誰にも気付かれないように泣いてたんだね。

ごめんね。

あたし気付いちゃったよ。

試合が終わったあと、先輩たちを励ましてたあなたの姿。

だけどバスに乗る前、先輩39人1人ひとりにすみませんでしたって頭を下げてた。

学校に帰って靴箱で泣いてた。

あたし、知ってるよ。