鶴の一声。いや、ニューハーフの一声が沸騰しかけた２人を静め、唖然としていたもう２人を驚かせた。
「兄妹……なの？」
　マキオはリュウを見た。
「ああ」
　リュウは簡単に答えた。
「えぇぇぇ!?　ナンバー２《ツー》が妹ぉ!?」
　カナがすかさずマキオの左耳をつねる。
「イタたたたた」
「誰がナンバー２よ！　ここはキャバクラじゃないのよ！」
「す、すみません」
　手を離すカナ。耳を押さえるマキオ。
「ハハハハ！　ナンバー２だって。ウケる」
　爆笑するリュウ。
「お兄ちゃん！」
「あ、あぁ。わりぃわりぃ。お前ら磯野家かよ」
「誰がサザエさんよ！」
（僕はカツオ？）