「ほら、泣かないの。化粧が台無し。」
「うん、でもうれしくて・・・。」

真っ白なドレス。

キラキラ輝いたティアラ。

そして、めいいっぱい化粧されたあたし。

「優衣。あんたが泣いたら、パパが大泣きす
 るよ?」
「いいの。あたしの泣き虫はパパ似なんだか
 ら。そうじゃなきゃ。」

トントンッー

「綺麗だね。似合ってるよ。」
「でしょ。健斗もカッコイイよ。」