その日は、
幸せに満ちた。

あたしは、
あいつと、語り合った。

今までのこと、
舞のこと。

そして、
恋をしなかったこと。

全部、

全部、

ゆっくり。

あたしは、愛に満たされた。
そんな気がした。

・・・でも、
そんなことはなかった。


あたしは、
これから“地獄”を
あじあうことになるなんて


思ってもいなかった。