その時、その人が口を開いた 「…何年経っても、変わらねーな」 少し低くて…優しい声 間違えるはずがない あたしが6年待ちわびた声 座り込んでしまっているあたしに目線を合わせるように、その人が同じ高さにしゃがんだ ゆっくりと顔が、見えた あの頃よりも、少し大人びた …愛しい人 「…っ!!」 ハル 「みゅう」