―ピンポーン


クリスマス当日

結局ハルには連絡出来ないままハルの家に来てしまった


ハル…話してくれるかな…


―ガチャ―


「……!みゅう…」


ハルはあたしを見て、少し驚いて

悲しそうな笑顔を見せて言った


「来ないかと思った…」


「ごめんね…ハル」


あたしの頭をポンと撫でて、家に入れてくれた


いつも来てる部屋なのに、何だか今日は違う部屋みたいに感じるな…


「ほら。寒かっただろ?」


「あ…ありがと」


ソファーに座っていたあたしに差し出したのは、温かいミルクティー


「ミルクティー…?」


「出掛けた時に絶対ミルクティー頼むから」


ハルは…いつもあたしのこと、見ててくれてるんだね…


それなのにあたしは…

自分のことばっかりだね…