「…俺、誰にでもキスしたりしない」 「……」 「好きなヤツにしかしない」 「じゃあ、離してよ…」 「……ハァ。…ドジで、鈍くて、しっかりしてそうなのに、ふにゃふにゃで。でも、真っ直ぐで心が綺麗で。笑うと幼い可愛いヤツ…。誰のコトだかわからねぇ?」 「…わかんないよ。何であたしに聞くの…」 これ以上、あたしを苦しめないでよハル… すると、ハルはさっきよりも抱き締める力を強めて あたしの耳元で あたしの大好きな低い声で 静かに、でもハッキリと言った