―ドクンッ―



ハルは…

好きな人がいるんだ…


あたしはハルの一番になれないんだ…



「そ…そうなんだ…。ハルなら、大丈夫だよ!きっと…。だから、頑張って!!」


「……あぁ、ありがとう」


そう言ったハルは、なぜか少しだけ…悲しそうな笑顔だった


その理由は分からない。…考える余裕も、あたしには無かった




そうして高校最後の学園祭は全て終わった

最後の学園祭は、いろいろな気持ちと出会った


誰かを好きになる気持ち
嫉妬する気持ち
友達の恋を喜ぶ気持ち

そして…

好きな人の恋を知った、失恋の気持ち


“失恋”って、直接振られてなくても


苦しいんだね……