あたしと遼は土産話もできないまま、近くの病院へとタクシーで移動した。 「乃愛…大丈夫。」 あたしはタクシーの中で涙をこらえるので必死だった。 お父さんが横たわるベット・・・。 あたしと血の繋がるひとはいなくなってしまった。 お母さんも、あたしを産んですぐに死んでしまった。 「お父さん…」 あたしははっきり言うとお父さんとちゃんと遊んだ記憶がない。 いつも、お父さんは遅くに帰って来て朝もあたしより早く起きて会社へ行く。