飛行機にのるとずっと前のことのように感じた。 「早かったよな」 「うん。」 行き同様あたしの隣は遼。 「もう耳痛くない?」 「大丈夫。」 遼はあたしの小指と薬指を握ってくる。 その薬指にはピンクの石が光っていた。 「あと少しで終わりだね。」 「うん。」 「なんか楽しすぎたね。」 「またくればいいじゃん。別のとこでも」 「うん。」