「はい、もしもし」


「美雪?俺らもうすぐ行くわあ」


もうすぐ?
ヤバいヤバいヤバいヤバい!全然片付いてないし!


「できるだけゆっくり来…」


「じゃあ、それだけ!」


プチッ
ツーツー…


おいーー!!
光輝!!
ちゃんと話きけ!


「はっ…早くしなきゃ!!」

あたしは下にあるものを全て掴んで洗面台に向かった。

早くしないと!!!






───────その頃、光輝たちはアパートの下に来ていた。

「まあまあ綺麗じゃね?」

ぼそりと光輝が呟いた。

「だねー。やっぱ俺ん家からすげえ近い」


「和樹ん家行ったことねえから今度行きたい」

「あたしも!!てかここ悠太さんも住んでるのよね」