「そ、そうだね!あはははっ!!」

美雪ちんは恥ずかしそうに笑って目をゴシゴシした。

「こするなって。余計入るだろ」


俺は美雪ちんの目を見るために頬に手をかけた。

美雪ちんは真っ直ぐ俺を見ている。

やべ、チュウしたい。
ダメダメダメ。
抑えろ。自分。


「なんも入ってないよ。まだ痛い?」


俺はすぐに手を離した。
また避けられたりするのは嫌だから。


「あ、大丈夫。こすってるうちにとれたのかな?」


とまたゴシゴシとこする。言ってるそばから…


「こすんなってば」


俺は美雪ちんの方を向いた。風は冷たく俺らに当たってくる。