こんな些細な事でも 嬉しく思ってしまう 玄関について靴を履き変えるのに手を離した 手にはまだ遊馬の温もりが残っていて 何だか嬉しくなった 『…水月?』 遊馬の声でハッとなって 私が自分の世界に入っていたのに気付いて恥ずかしくなった 慌てて話題を反らして教室に向かった