一件目。 小林からだ。 俺はメールを読む前に削除ボタンを探し、なんの迷いもなく押した。 「さて、2件目は……」 題に『ゆいです』とある。 ゆいちゃんだ。 俺は迷いもなく、ゆいちゃんのメールを見た。 『ゆいです。 学校の玄関でのことはありがとうございました。 なんか、わからないあいだに助かっちゃいましたけど。 あ、映画を見に行く日程が決まりしました。 3日後の日曜日にお願いします! ちょうどチケットの期限も日曜日なので(笑) 今から楽しみです! では、おやすみなさい』