と、ラムが俺に話かけた。 本当に珍しくおとなしい口調だった。 「な、なんだよ」 俺は口に残ったシチューの味をとるため、水を飲みながら聞き返した。 「お兄ちゃんって、好きな人いるの?」 「うぶっ!!」 あまりにもいきなりな質問に、俺は思わず飲んでいた水を吐き出しそうになり、ひっしに口を手で押さえたため鼻から水を出してしまった。 「げほっ!げほっ!」 むせながら近くに置いてあったキッチンペーパーで、俺は顔をおおう。 「な、なんなんだよいきなり!?」 俺はラムに怒鳴った。