愛されたい でも愛されない


~4年前~

ボクとお姉ちゃんは公園の砂場で遊んでいた。
ボク達は仲が良くて、いつも二人で一緒にいた。
だからこの日もいつものように公園に来て砂のお山をつくっていた。

「やったー!完成だー!」

お姉ちゃんは砂だらけの顔を綻ばせ、空に向かって叫んだ。
釣られてボクも「やったー!」と叫ぶ。
そして互いに笑い合うと、今度は砂のお山のトンネル堀りを始めた。
お姉ちゃんはボクの反対からトンネルを掘る。
ボクはお姉ちゃんの反対からトンネルを掘る。
するといつかはお互いの手がぶつかってトンネルが完成する。

その時にお姉ちゃんと手を繋ぐのが、ボクはすごく好きだった。


黙々と掘り進めて数分・・・
やっとトンネルが繋がった。
ボクとお姉ちゃんはトンネルの中で手を繋ぐ。

「やったね!」

お姉ちゃんは元気よくそう言うと、ボクに向かってピースをした。

「うん!」

ボクもお姉ちゃんに負けないくらいの元気な声で返事をして、ピースを差し出した。