「気のせいかな……周りからジロジロ見られてる気がする」
家を出てからずっと感じる視線。
学校に近づけば近づくほど強くなる。
「気づかないのか……」
「気づかない白雪が鈍感ちゃんなのか、気づかれないようにしてる北斗がすごいのか、どっちだろうね?」
狭霧と七ちゃんが呆れ気味に言う。
「手、ずっと繋いでたよ」
「へっ……嘘!?」
七ちゃんに言われて手を見ると、北斗君の手としっかり繋がれていた。
「北斗君は気づいてたの!?」
「もちろん。言っちゃうと恥ずかしがって離しちゃうかもしれないから、言わなかっただけ」
「は、恥ずかしいよ……」
それに、みんなにも見られているってことだよね……
「顔赤くしちゃって。初々しくて可愛い。北斗も、念願叶って万々歳だね」
「とりあえず、おめでとうと言っておく」
そんな言葉を残して、七ちゃんと狭霧は薄情にも先に校舎に入っていった。
家を出てからずっと感じる視線。
学校に近づけば近づくほど強くなる。
「気づかないのか……」
「気づかない白雪が鈍感ちゃんなのか、気づかれないようにしてる北斗がすごいのか、どっちだろうね?」
狭霧と七ちゃんが呆れ気味に言う。
「手、ずっと繋いでたよ」
「へっ……嘘!?」
七ちゃんに言われて手を見ると、北斗君の手としっかり繋がれていた。
「北斗君は気づいてたの!?」
「もちろん。言っちゃうと恥ずかしがって離しちゃうかもしれないから、言わなかっただけ」
「は、恥ずかしいよ……」
それに、みんなにも見られているってことだよね……
「顔赤くしちゃって。初々しくて可愛い。北斗も、念願叶って万々歳だね」
「とりあえず、おめでとうと言っておく」
そんな言葉を残して、七ちゃんと狭霧は薄情にも先に校舎に入っていった。

