かすみ草の夢

「真奈美、うまいもんじゃん」

褒められて、顔がほころんだ。

「ありがとうございます!」

「ここなら、安心して真奈美を見ていられるよ。
さっきなんか、飛び出してきた初心者をうまくよけてたじゃないか」

私は照れ笑いした。

自分でも思ったけど、やっぱり上達したみたい。

嬉しかった。

下までおりると、リフトで健太に会った。

「ねえ、真奈美。
私、もう1回だけ上級者コース行ってきていいかな?」

優衣が手を合わせてきた。