かすみ草の夢

「大丈夫か?」

サングラスを持ちあげたその人は、タカ先輩だった。

「ああ、タカ、サンキュ」

カンジ先輩もタカ先輩を認め、声をかけた。

「やっちまったよ。
無理させちまった」

「怪我は?」

タカ先輩に聞かれ、答えた。

「ないです。
カンジ先輩が助けてくれたので。
もう大丈夫です」

私はゴーグルと帽子を身につけ、タカ先輩が持ってきてくれたスキー板をはめて立ちあがった。