かすみ草の夢

「よし。ほら、平気だろ」

無事に1つ目のコブ、クリア。

ニッコリ微笑むカンジ先輩の顔を見て、少しこわばってた表情が緩んだ。

「はい!」

その後も、同じように1つずつゆっくりコブを制覇し、何とか中腹まで来た。

コースの端でひと休みする。

半分来ただけで、強張ったふくらはぎの辺りが痛い。

明日は筋肉痛間違いなしだ。

「どう?だいぶ慣れてきた?」

カンジ先輩は笑ってそう言うけれど、慣れなんてしない。

下を見れば相変わらず怖いから、カンジ先輩のスキー跡だけを見て前進するのみだ。

変に力を入れすぎるせいか、ひざが震えてきた気もする。

私は苦笑いを返すのが精一杯だった。