かすみ草の夢

ちゃんと笑えたかどうかはわからない。

たぶん引きつってたと思う。

でも、カンジ先輩に安心してもらいたかった。

「よし、わかった。
じゃあ、コブをひとつずつクリアしていこう。
ちゃんとフォローするから。
大丈夫、真奈美ならちゃんと下まで行けるよ」

カンジ先輩にそう言ってもらって、勇気が出た。

「はいっ」

元気に返事をして、カンジ先輩のあとをついていった。

まず1つ。

ゆっくり斜めに、エッジを立てて最初のコブを目指す。

カンジ先輩のスキーが通った跡をなぞるように。