かすみ草の夢

「真奈美、もうここまで来たんだ、覚悟決めて行くぞ!」

「えーーー」

本当に涙がにじんできた。

こんなところと知っていたら、あのまま、レストランで待ってたのに。

動けない私のそばに、眉をひそめてカンジ先輩が近づいてきた。

泣きそうな私を見て、心配になったようだった。

「おい、本当に無理か?
どうしてもダメなら、スキー脱いで歩いて下りるか?
無理に連れてきてごめんな」

カンジ先輩のせいじゃない。

ここまで来たのは私の意志。

カンジ先輩に謝らせてしまって申し訳なくなり、覚悟が決まった。