かすみ草の夢

リフトを降りて、頂上に立つと、やはり上級者コースは傾斜がきついのがよくわかった。

本当にこんなところ下りられるの?

泣きたくなってきた。

健太は優衣をリードして先にすべって行った。

私は足がすくんで動けない。

「さあ、真奈美、俺たちも行くぞ!」

カンジ先輩に声をかけられ、ふるふると首を振る。

「無理です、こんな急なところ…」

「大丈夫、俺がついてるから」

いつもは頼もしいカンジ先輩の笑顔も、今日ばかりはあまり効力がない。

「だって、コブとかありますよ」

そう、コースは急なだけでなく、あちこちにコブもあった。

うまい人たちはそのコブをうまく利用してすべりを楽しんでいるようだが、私には邪魔な障害物でしかない。