かすみ草の夢

食後、コーヒーを飲んでくつろいでいると、カンジ先輩が後ろを向いて話しかけてきた。

「真奈美たちはどの辺すべってたの?」

「ずっと中級者コースにいました。
私、初心者なんで、優衣に教えてもらいながらすべってたんです」

「でも、午前中だけで、真奈美かなり上達したんですよ。
もう、上級者コース行っても平気かも」

優衣はそんなことを言う。

「え、それはまだ無理だよ。
中級者コースならなんとかなるけど、私はボーゲンしかできないし」

「でも、真奈美かなり高速ボーゲンになってたよ」

高速ボーゲンって…

カンジ先輩は笑いながら提案してきた。