「ほら、夏希に先越されちゃうよ」

優衣にせかされ、私と優衣はカンジ先輩の席の隣に移動した。

カンジ先輩の前には、リョウ先輩とタカ先輩がいた。

さらさらの髪に、整ったきれいな顔のリョウ先輩。

歩くエロマシーンとあだ名される、女好きで有名な銀縁眼鏡がトレードマークのタカ先輩。

3人は同じ寮に住んでいて、よく一緒にいる。

サークルに入った当初、優衣はこの3人の2年の先輩たちを見かけるたびに、キャーキャー騒いでいたっけ。

たしかにこの3人が並んでいると、周りの男子はかすんでしまうくらい、みんな美形だと思う。

今も3人でお喋りしていた様子。