かすみ草の夢

えーーーっ。

うそ、どうしよう。

嬉しい。

でも、それは申し訳ないよね。

「そ、それはダメです。カンジ先輩、いつもいろいろやってくださるから、私達がやるって言ったんですから」

私は慌てて、カンジ先輩を押しとどめた。

それを聞いてカンジ先輩は、いたずらを思いついたような表情になった。

「なんで?
あ、もしかして、俺と一緒だと気まずい?
俺、真奈美に嫌われてたりする?」

あー、もう、カンジ先輩、そんなこと言って!

「とんでもないです!」