キャンパスを一人歩いていると、後から声をかけられた。

「真奈美!」

振り返ると、カンジ先輩だった。

「どう?スキー合宿の準備は順調?」

気にしてくれていたみたい。

優しいな。

嬉しくなって、はりきって答えた。

「はい、もう宿も取れましたし、集金も終えて、今日これからゲームの景品を買いに行くところなんです」

カンジ先輩は安心したように微笑んだ。

「そっか。
ちゃんと進んでるみたいだな。
助かるよ。
で、今日は、健太と優衣は?」