学校が終わるまで、頑張って泣かなかった。

帰り道、夕暮れでオレンジ色に染まった道を歩く。
足取りは重かった。

さっきの凛の言葉が頭をよぎる。

『大事な動物の命がアンタのせいで、けがれるわ。』

『アンタの味方なんてだれもいないから』

そんなの正直、真に受けていないつもりだった。が、薄暗くなってきた道を一人だけでトボトボ歩いていると、この世界にいるのがもしかして自分だけなんじゃないかと思ってしまって、凛の言葉が本当のように思えてしまう。


(本当に・・・・・私はひとりなの?誰も私のこと・・・・)


そう考えながら、曲がり角をまがった。


一人の女の子がたっていた。