沙織には感謝することがたくさんある。なのに、今は言えない。


いつかは言おうと思っているのだが・・・


    バタンッ!!!


「!!!!」

「お久しぶり・・・さーくらちゃーん・・・」


トイレに入って来たのは凛、そして他の女二人。その二人の中に葉月もいた。
そうだ。この三人も委員なんだ。


「なによ・・・!!!」

「なにって~?入ってきたら駄目だって言うの?」

「・・・・私を・・またいじめに来たんでしょ・・・?」


「うっそ~!バッカじゃないの!?言わなければやらなかったのにね~」


そういって、凛は制服のポケットからハサミを取り出した。


「え・・・・!?」

「わたしもさぁ~久しぶりでむっちゃくちゃストレス溜まってんのよね~・・・」

「まさか・・・・私を・・・殺すつもりじゃ・・・・?」

「そんなワケないじゃない。殺したら犯罪になるもの。でも・・・」


そう言って凛は私を無理やり引っ張り、トイレの個室に入れて壁に叩きつけた。