「まあ…。 まいちゃんがそんな事考えてたなんて、お母さん知らなかったー」


「だって言ってないもーん」


「いや、そこは相談しろよ。 てゆうか、お前の今の成績じゃ無理があるぞ。 …日本史以外な」


「今から超勉強します!」


「もう三年なのにか?」


「おうともよ!」


先生とお母さんは、二人同時にため息を吐いた。


絶対、侍先生みたいな先生になるんだもん!





学校でも勉強、家でも勉強…の毎日。


一応、隣の家に頭のいい幼なじみ、カツオがいるので分からないところは教えてもらうし、侍先生に勉強を見てもらったりした。


そして、全教科小テストの日を迎え、私はいつになくスラスラスラスラ…とシャーペンを動かせる。


結果は、日本史以外、50点も上がっていた。
日本史は今回も満点。


「…お前、極端だな」


まあ、50点も上がるって事は、前回50点以下だったということだ。


「上から順位見た方が早いなんて初めてー」


「まあ、お前暗記力はいいしな。 それは日本史だけかと思ってたけど。 うっかり忘れないように気をつけろよ」


「おうともよ!」


これで、夢に一歩近づいた!
と小さくガッツポーズをとった。