「ごめんなさい、今日も…迷惑かけて」


「まったくやで」


「えへ」


「えへ、ちゃうわ!」


真帆はクスクスと、笑った。


「ほんとは、今日せいじ先輩の悩みを聞きたかったんですけど、お酒飲み過ぎちゃって…失敗」


「俺の悩み?」


「はい、いつも聞いてもらってるから」


そんなもん、別に気にせんでええのに。


「俺の悩みは、そやな…」


「な、なんですか?」


「後輩の元彼女の悩みがつきひんことやな」


「わ、わたしですか…」


真帆はしょんぼりしたような顔をした。


「アホ、分かってるんやったらはよ長い付き合いできる彼氏つくれ」


そうなったら、俺は楽できるしな。


「………。」


そう言うと真帆はなにか考え込んだ。


なんや、変な事言うたか、俺?


「せいじ先輩となら、長い付き合いができそうです!」


「…はあっ!?」


何を言い出すんやコイツは!