続☆侍先生!


とかなんとかいいつつ、飲みに来てる俺って。


女って、普通カシスオレンジってイメージあるけど。


「生ふたつー!」


って俺に何も聞かずに注文する真帆。
まあええけど。


「せいじ先輩は、恋とかしてないんですか? 恋人は?」


「おったらこんなとこ来てないわ」


そうですよねー、と笑う真帆。
なんやバカにしてんのか。


「その年で学年主任ってすごいですよね!」


「今人手不足やからなぁ」


「それでもすごいですよー!」


真帆はニコニコして、ビールを受け取った。


「じゃ、かんぱーいっ!」


カツン、と音がして、ビールの泡が少しこぼれる。
ゴクッゴクッ、と大きく喉を鳴らせて飲む真帆。


…一気飲みかい。


「ぷはっ!」


口の周りについた泡を手でぬぐって、またビールを注文する。
どんだけ飲む気や、コイツ。


「えへへ、楽しいですね!」


「いつもひとり酒か?」


「うーん、たまに友達と飲んだりしますけど…」


「そいつには相談とかせえへんのか?」


「しますけどー。 皆、『別れた方がいい』とか『別れて正解』って言うんですよー!」


「そうなんか」


「私はそうは思わないんです!」


新しく来たビールも一気に飲み、また注文した。