「じゃ、俺も好き」


ついでみたいにそう言って、私にキスをする侍先生。


「ぎゃー! なんかドキドキするー!」


「おー、しろしろ。 ドキドキしろ」


このドキドキは、いつ収まるのかな。
まだずっと、ドキドキいってる。


侍先生と逢ってから、私の心臓はフル活動してるような気がする。


「あ、しまった」


「ん? なにが?」


「お前が卒業するまで手出さないって決めてたんだけどなー」


「そんなの勝手に決めないでよ」


そう言ったら侍先生は笑った。


「え? 何、もっと早くしたかったって?」


「言ってないでしょ、エロジジイ!」


枕を侍先生にぶつける。


「ちょ、ジジイはないんじゃないの!」


枕をぶつけかえされた。



「まージジイになっても、侍先生の事好きだよ!」


「何可愛いこといっちゃってんの」


だって本当の事だもん。


おっさんになってもじいさんになっても。



ずーっとずーっと。
侍先生の事が大好き。


「でも、侍先生と一緒にいたら私、早死にしそう」


侍先生と一緒にいたら、心臓フル活動だもん。


「そんなもん、俺もだっつーの」


と、侍先生は言ってキスをした。