あ、そーだよ!
よく考えたら私って処女だった!


テクニックとか0%じゃん!
ティーン雑誌に載ってる、ちょっとしたH特集みたいなのしか読んだ事無い!


そんな事を考えていると、侍先生がお風呂から上がってきた。


「湯船あったかいうちに入れよ」


とだけ言って、冷蔵庫からビールを出して飲んでいる。


こっちの気も知らないで!


…あ、そういえば。


こないだ、先生のうちに置いてったままのお泊り用品。
たしか使わずに帰っちゃっておきっぱなしだったな。


それが入ってる小さなかばんを開けると、一番お気にいりの下着が入っていた。


「ちょ…っ、私、やるじゃん」


気が利く!
これ置いてった自分!


スキップしてお風呂に入った。


寝まきも入ってるから、なんとかなりそうだな~と考えつつ。


自分が“そうゆう事”しか考えていない事に少し恥ずかしくなる。



侍先生はそんな事、考えてないかもしれないのに。


いや、それはそれで…辛いな。
女として見てないって事だよね?


そういえば、真帆さんはどうだったんだろう。
なんかスゴそうだな、想像的に。


想像っていっても、よく知らないからリアルには想像できないけど。


顔にシャワーを当てて、熱を逃がす。


侍先生なら、いいじゃないか!
うん、大丈夫!


そう言い聞かせて、お風呂を出た。