「か、川崎さんが…」


「え?」


「川崎さんの事が、気になって、るんだ」


顔を真っ赤にしている明石焼きくん。
澪ちゃんの顔もみるみる赤くなっていく。


「わ、私を?」


「う、うん」


しばらく沈黙が続く。


「…あのさ」


沈黙を破るように明石焼きくんが話す。


「付きあって、って言えるようなほど、まだ仲良くないから…その、…園芸部、入っても、いいかな?」


澪ちゃんは顔を赤らめたまま、キョトンとした顔をしたあと、静かに頷いた。



「うわ、本当にイイ雰囲気になってるし」


と、侍先生が呟く。


「でしょー! 愛のキューピット、姫条まいにまかせとけばこんなもんよ!」


「すごいな、お前」


「心こもってないー!」


これで、明石焼きくんと澪ちゃんの距離が、縮まったらいいなあ。