しばらくして、明石焼きくんがやってきた。
明石焼きくんは、澪ちゃんに気付いたようで、若干テンパってたけど、草むしりを手伝うように言いつけた。


明石焼きくんは、誰も手をつけていな所の雑草を抜いている。


「あれ、澪ちゃん。 どこ行くの?」


「えっと、明石くんのとこに…。 一緒に草むしりしながら、園芸部に勧誘しようかなって」


おおー!
いいんじゃない?


それいいんじゃない?


「うんうん、行っておいでー!」


澪ちゃんが明石くんのとこに行ったのを見届けると、私は先生に近付く。


「侍先生! もしかしたらうまくいくかも!」


「まじかよ。 うわっ、これスゲー根が深いわ」


「ちょっとちゃんと聞いてんのー!」


先生の背中を強く叩く。


「…たいっつの! アレコレ言ってないで手を動かせ!」


「侍先生の軍手野郎ー!」


「軍手野郎って…、おまえもつけてるだろ」


侍先生に再び攻撃をしかけると、明石焼きくんと澪ちゃんの話声が聞こえた。