続☆侍先生!

カツオに話を聞いてみようかな。


私は夕飯を食べ終えたあと、ベランダからカツオの部屋に向かって叫んだ。


「カツオー! いるー?」


「おー、いるけど?」


窓がカラカラと開く。


「お母さんが、カツオの好きなケーキ買ってきてくれたから、一緒に食べない?」


本当は、自分で買ってきたんだけど。
ケーキを食べながら恋バナをするという、ナイスアイディア!


「お、モンブラン?」


「うん、モンブラン!」


「よっしゃ、行く行く!」


窓からぴょいっと飛び越えてこっちのベランダに着地するカツオ。


「いつ見ても危ないな~。 玄関から上がってきなよ」


「お前が俺の部屋までケーキ持ってくりゃいい話だろ」


あ…そうですね。すみません。


「んで?」


「へ?」


「ただ渡すだけじゃなく、呼んだって事はなんか話があるんだろ?」


モンブランを口に含んで、離したあとのフォークを私の方に向けてプラプラさせているカツオ。