ん? ちょっと待てよ……? そもそもあたしが合コンに参加した理由はなんだっけ? そう! それは、生身の男を知って、小説のネタにさせてもらうこと! そうだった! 当初の目的をすっかり忘れていたよ! これは取材なのよ! うん! 一人で納得したあたしはゴクリと喉を鳴らすと 「お…おじゃましますぅ」 そう言って、禁断の男の部屋へと一歩足を進めたのだった。