ガタンゴトン… 電車が揺れる揺れる。 ガタンゴトン…… 座っている私はついうとうととしてしまう。 …朝遅刻する程寝ていたのに、不思議な話だ。 「香苗眠いのか?」 「不覚ながらその通りよ」 私は目を開いたり閉じたりしながらそう答えた。 「…ゴメン幹也、肩貸して。寝る…」 「香苗さん、昨日何時に寝たんだ?」 「5時…」 絵描いて小説書いて、なんてしてたらそんな時間になってしまいました。 うぅ、反省…。 「着いたら起こすから、ゆっくり寝てろ」 「ありがと…」 私はそのまま夢の中へ