「ごめん幹也。待った?」 私は駅に着くなりすぐに見付けた幹也に手を振った。 「ここは格好よく"待ってない"と言いたいが、…待った」 私が約束に指定した時間一時間オーバーなら…当然か。 「ゴメン。マジで」 私は頭を下げる。 「いいよ、忘れてなかっただけマシマシ。」 「…マジゴメン」 「だからいいって。早く行こうぜ」 幹也はサバサバとそう告げた …いつもより冷たいけど、何故だろうか。 何かあったのかな。 まぁ幹也が言いたくないなら追及はしないけどね